2014年2月28日金曜日

体罰の話からの昔話

今週は特に頑張ったので,もう脳みそがとろけそうでとてもブログを書く気分になれません。渡部です。


このブログは息抜きに書いているので,完全不定期更新なんですけど,なんか最近意図せず更新頻度が上がって,毎週のように書いていることに気がつきました。

それじゃあ,逆にブログを書く気分じゃないときはどんな文章になるんだろうと思い,今日は筆をとりました。


何を書くか決めてません。

どうしよう。


今日は「体罰」についてお話しします。





少し前に,体罰に関するニュースが飛び交っていた時期,あるじゃないですか。

最初に私の見解を申し上げると,体罰は絶対に正当化できないと思っています。

「言っても分からない生徒のためを思って,体で覚えさせれば,後の糧になる。」

「統制を保つために必要最低限の体罰は現場においてやむなしとするしかない。」

「指導の一環である。指導の程度を超えなければ良い。」

全部指導者のエゴです。



いわゆる「体育会系」と呼ばれる人達の中で,一定程度いると思われる「体罰肯定論者」は,

体罰→生徒の目が覚める→何らかの良い効果

がある,という理論を立てているように見受けられます(あくまで私目線)。

しかし,このような因果関係が本当に存在するのでしょうか?

何らの心理学的立証もされていないのに暴力を振るうことは絶対に許されません。


逆に,「体罰否定論者」の中の一定の人達(全員じゃない)は,

「生徒は弱い立場で何も言えないのに暴力という手段自体があり得ない。」

「生徒を追いつめるだけだ。」

という理論を立てているように見受けられますし,そのような訴訟を提起されている方もいます。私もそのとおりだと思いますし,本当に頑張って頂きたいです。




このまま終わると普通のブログっぽいので,私の実体験をお話しします。以下は,どのような人達の主張を否定するものでもなく,単に私が昔話をしているものとして読んで下さい。




まず,私はゴリゴリの体育会系です(素知らぬ顔で)。

小学校から高校まで,ずっとサッカー部でした。

特に私が通っていた高校は,公立高校だったんですけど,神奈川県でベスト16とかに残る,「公立高校の中では強い部類」とされている学校でした。

うちのサッカー部に入るために,わざわざ学区外受験をしてサッカー部に入る方もいました(今は知らない。)。

監督は厳しい監督だったと思います。全国レベルの学校の練習にはきっと及ばないでしょうが,少なくともそこらの学校よりは厳しいです。

そうですね,厳しさを分かりやすくすると,春,4月,だいたい毎年20〜30名ぐらい入部して,夏までに半分辞めます。そういう学校です。

学年による上下関係は絶対的なものでした。そういう学校にありがちな,「上級生が下級生をしめる」ということがあったかというと,私が知る限り,いや,絶対にありませんでした。

「源,今日チャリで来てるの?じゃあデイリーストアでガリガリ君買ってきて。」というパシリにされることはままありましたが,みんな素直に言うこと聞いていました。

なんで言うこと聞くかというと,これは個人的な見解なんですけど,「怖い」とか「断ったら殴られる」とかではなく,一言で言えば,「尊敬」があるからです。



まず,先輩が普通にサッカー上手いんです。当たり前のことかもしれないんですけど,まずそれに驚きます。

で,次が重要なんですけど,だいたい夏ぐらいになると,「1日4試合という思いとどまって欲しかった練習試合のスケジュール」「終わりの本数を知らされない永遠に続く30メートルダッシュ」「監督の意図が全く分からない理不尽なポジションチェンジ」「試合中にミスをすると監督に大声で学校の成績を暴露されるという恥ずかしめ」等々を経験し,よくこれを耐えて1年以上部活続けてますねという気持ちに自然となります。

あ,うちの部は「ボール拾い」という概念が存在しない学校だったので,1年生から普通に練習できました。楽しかったです。

だから,年の差ではなくて自然と尊敬するし,敬語で話しますし,パシリにも行きます。

先輩達も,「先輩風」を吹かしている訳ではなかったので,例えば私が冗談としてタメ口をたたいたとしても,笑って「このやろう(笑)」で済ませてくれますし,試しにケツキックをしてみたら,コブラツイストで済ませてくれました。そんな関係です。友達みたいな関係です。

注)なお,このケツキックは下級生(私)の上級生(アジさん)に対する暴行罪が成立しますが,コブラツイストは正当防衛です。ケツキックによる暴行罪も公訴時効が成立していると言うのが法律の専門家である私の見解です。

先輩達が卒業する時は,正直ちょっと泣きそうでした。

というわけで,生徒間の上下関係は問題ない部だったと思います。


問題は監督だ(笑)


まずこの監督のことを一言断っておきますが,今の私のサッカー観の全てを築き上げてくれた恩師だと思っています。この人がいなければ,これほどサッカーを愛することはなかったと思っています。

技術も相当なものでした。戦術も当時の一級品のものを取り入れてましたし,割と本気で教師じゃなくて専門家だと思っていました。

自分の立ち位置もしっかり把握されていたと思います。

私,1年生の夏,選手権予選のベンチメンバーに入れなかった(同級生は3人入った)んですけど,「なんでおれを入れないんだ」って怒って抗議に行ったんですよね。

今思うと恥ずかしい実力しかなかっただけなんですけどね。

「あー,もう干されてもいいわー。おれ,キレるわー。」という現代社会の若者丸出しで行ったんで,覚悟はしてたんですけど,その次の大会,背番号くれたんですよね。すげー嬉しかったです。

そうです,干さなかったんです。ちゃんと実力を見て,それ以上に努力を見て,評価してくれていたんです。

結局その大会ではおれを使わずじまいだったんだがな。









よし,これだけ褒めておけば,多少のことは許されるだろう(心の声)。







監督からの体罰は,ありました。







怒声を浴びせられて神経やられるやつがいたりしたんですけど,怒声はいつものことでした。

昔のこと過ぎて記憶が不完全なんで,まぁそういう前提で聞いて下さい。




体罰は,日常的にはありませんでした。1年に1回,あるかないかでした。

これはほんと。

あれは2年生だったかな?もうぼくが副将になっていたので,2年生だと思います。合宿中の出来事でした。

なんかちょっとしたことがあって,ぼくの同級生が監督に殴られました。

叱る過程で,殴りました。

僕たちの,目の前で,仲間が,殴られなくてもいいのに,殴られました。


【クイズ】
僕たちがこの後執った行動は,次のうち,どれでしょうか?
①殴られたやつが反撃しようとして全員で抑えた。
②殴られたやつが親に言って,PTAが介入した。
③殴られたやつは泣き寝入りした。




正解は,







④全員でクーデターを試みた。



まず,ぼくがキレました。
ぼく「あいつ許せない。おれ,辞めるわ。」
全員「お前が辞める意味が分からん(正論)」
部員「ていうか,お前,よく手を出さなかったな。」
部員「やりそうにはなった。我慢した。」

ちなみに殴られたやつは,どう考えても武闘派です。よく耐えたと思います。

部員「殴られた本人が我慢したんだ。お前がキレてどうする。」
ぼく「じゃあ辞めるのやめた。」
部員「ただ,これからどうするのかは考えなきゃな。」
部員「そうだな。監督交代を要請するのもアリだな。」
部員「練習は?」
部員「ボイコットだろ。副顧問(それなりのサッカー経験者)を監督にして。」
部員「副顧問は監督になってくれるかな?」
ぼく「あいつは監督の犬じゃねえか?」
部員「いや,気概はありそうだ。」
部員「つーかさ,後輩はどうすんの。」
部員「好きな方について行かせる。」
ぼく「てかさ,キャプテンはどうなの。こういうときキャプテンの意見重要でしょ。」
主将「源は?」
ぼく「わかんね。」
主将「K(もう1人の副将)は?」
K「監督交代は,ない。」
主将「おれも,ないと思っている。」
部員「なんでだよ。」
主将「おれら,勝ちたいじゃん。おれは,勝てる方について行く(クール)」
部員「あいつの言うこと聞くのかよ。」
主将「勝つためだ。監督のサッカー観は確かだ。よく考えてみろ。」
ぼく「(副顧問を監督にした場合)勝てるイメージが湧かない。」
ほぼ全員「確かに。」
部員「じゃあどーすんだよ。やられたこいつどーすんだよ。」
部員「…おれは勝ちたい。」
部員「マジかよ。」
部員「ん。ただ,次は我慢できる自信がない。
部員「次,ありそうだな…。」
部員「いや,そこは我慢しろよ。」
ぼく「いちおー,副顧問とかには言っとくわ。」
部員「あー,お前,監督にも副顧問にも気に入られてるからなー。」
ぼく「うん。キャプもKも行こうぜ。」
主将「あぁ,行こう。」



結果として,「今回は許してやるけど次やったらクーデター起こします。」と伝え,手打ちにしました。

反省したのか知りませんけど,その後,ぼく達の代には手を出しませんでした。


要するに,何が言いたいかというと,

体罰→生徒の目が覚める→何らかの良い効果

という図式は,心理学的にも立証されていない迷信であるということと,下手をすると,

体罰→怒り→生徒が暴徒と化す

という事態が生じかねない(実証済み)から,指導者の皆さんは,くれぐれも,自身のスキルのみで生徒を認めさせて下さい。













にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村