2014年4月4日金曜日

最近話題のあの人と話してみました。

唯一の持病は妄想癖。渡部です。


「奥菜恵と付き合えたら…」「木村カエラとデートできたら…」

そんなことを1日3回は考える既婚者です。

空想に耽るって好きなんですよね。


ところで最近,自民党が改憲を叫びだしてから,にわかに憲法にスポットが当たることが多くなったと思うんです。

いろんな人が,いろんな意見を言っているんですけど,私,なんか最近議論がよくわかんなくなっちゃったんですよね。


金曜だしもう疲れたし,妄想の中で議論を整理することにしました。

今日のゲストはこの方です。


渡部「こんにちは。」
??「おう,坊主やないか。久しぶりやのう。どした?」
渡部「すいません,自己紹介してもらっていいですか?」
??「なんでや,坊主とワシは誕生日同じ仲やないか。知っとるやろ。」
渡部「すいません,これブログなんです。読者の皆さんに挨拶して下さい。」
??「ブログってなんや?」
渡部「いいから挨拶して下さい。」
??「え?えーと,初めまして。憲法です。




憲法「それにしても久しぶりやのう坊主。ろーすくーる?ぶりか?」
渡部「お懐かしゅうございます。」
憲法「坊主がまだ小学校のとき,社会のテストで『憲法記念日』と答えなければならんところを,『ぼくの誕生日』と答えていたのが昨日のようや。今なにをやっとるん?」
渡部「弁護士です。」
憲法「おお!わしと同じ誕生日(5月3日)の坊主が,弁護士になったと!これは天の神さんの導きやな!」
渡部「ありがとうございます。おかげで弁護士として随分稼働しておりますが,一度も訴訟で憲法を使ったことがない感じの弁護士としてやらせてもらってます。
憲法「感動を返せ。」



憲法「ところで今日はなんの用や?」
渡部「テレビとか見ます?」
憲法「いや,あんま最近のことはようけ分からんな。」
渡部「憲法さんを改正するという動きがあるみたいです。」
憲法「ほんまか!ワシも生まれてから随分経つけのう。時勢の流れや文化の発達に伴って,姿形を変えるのもええのう。で,どこを変えるんや?」
渡部「9条変えて,集団的自衛権認めるらしいです。」
憲法「集団的自衛権ってなんや?」
渡部「自衛隊ってあるじゃないですか。」
憲法「自衛隊ってなんや?」
渡部「日本の軍隊みたいなもんです。」
憲法「おいコラ,ワレ,陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない言うといたやろうが!
渡部「でも,9条は『前項の目的を達するため(戦争と武力による威嚇又は武力の行使)』という縛りがあるんで,それ以外の自衛のためのもの,自衛力ならOKになったみたいです。
憲法「そ,そうなんか…。吉田はんも自衛権放棄言うとったはずなんやけどなぁ…。時代は変わったんやなぁ…。」
渡部「吉田さんって誰ですか。」
憲法「吉田茂さんや。」
渡部「隣の家のおっさんみたいな感覚で元総理大臣呼ばないで下さい。」
憲法「茂とはマブや。」
渡部「あれですよ,自衛隊って,阪神大震災や東日本大震災で大活躍したあの人達ですよ。」
憲法「あれは立派やった。あれぞ日本男児や。」
渡部「ね?自衛隊って立派でしょ?まぁいろんな意見あるみたいですけど,私は必要だと思います。」
憲法「坊主は昔から考え無しにもの言うから,話半分に聞いとくわ。」



渡部「あっ,すいません,いきなり9条改正するの荒れそうなんで,まずは他を改正するみたいです。」
憲法「あっ,そうなん?まぁきちんと手続きするなら,ワシもええと思うで。」
渡部「なんすか,手続きって。」
憲法「坊主,お前,司法試験の論文に出ない箇所は本当に勉強していないんだな。いいか,ワシの96条見とけ。立派なもんや。まずな,各議員の総議員3分の2以上の賛成で国会が発議するんや。なんで国会で発議するかというとな,国民の皆さんは,マスコミとか何かしらの大局的な意見に流されやすいから,きちんと手続き踏んだ選ばれし代表者達に議論してもろて,その上で発議するようにしたんや。それだけやないで。その上で,国民の皆さんのお伺いを立てるんや。ワシは自分で言うのもあれやが最高法規だからな。厳格なんや。」
渡部「話が長いですおじいちゃん。」
憲法「いきなり実年齢相応の呼び方すんな。
渡部「で,改正するのはその96条らしいです。」
憲法「ワシを尊重し擁護する義務を負っているその裏切者を連れてこいや。
渡部「すいません,いいともに出演してるんで無理です。」
憲法「じゃあ明日は来てくれるかな?」
渡部「いいともー!」
憲法「黙れ。」



渡部「再三すいません,なんか憲法改正の流れが流れたみたいです。」
憲法「坊主はたまにおかしな日本語を使うよな。」
渡部「とりあえず集団的自衛権を行使できるよう閣議で解釈変更するみたいです。」
憲法「坊主,お前の言っている単語の大半が分からん。」
渡部「なんでも聞いて下さい。」
憲法「さっきもちょっと出たが,まず,『集団的自衛権』ってなんや?」
渡部「あー,簡単に言うと,同盟国が攻撃されたときに日本が一緒に反撃することです。ただ,どういうケースが集団的自衛権の行使にあたるかはいろいろ難しい議論があるんです。」
憲法「どういうことや?」
渡部「例えば,日本の領海内に米軍の軍艦が巡航していて攻撃受けるとするじゃないですか。」
憲法「なんでアメリカさんの軍艦が領海内で巡航しとるんや!またアメリカさんとやるんか!?
渡部「落ち着いて下さい。今ではアメリカは同盟国です。」
憲法「すまん。恒久の平和を念願とするワシとしては敏感にならざるを得ないところなんや。」
渡部「この場合は,日本に対する攻撃が前提として無いので,反撃するなら集団的自衛権の行使と解釈する必要があると思うんですよね。」
憲法「そうなんか。」
渡部「私の勘です。」
憲法「予想はしてた。」
渡部「他にも,例えば,日本にある米軍基地が攻撃受けたとするじゃないですか。」
憲法「なんでアメリカさんの基地があるんや!?
渡部「同盟国です。条約でそうなってます。アメリカと日本は持ちつ持たれつという大人の事情があるんだと思います。」
憲法「お,おう…。」
渡部「で,その場合は,日本の従前の見解では個別的自衛権,アメリカの見解は集団的自衛権となります。」
憲法「坊主,ちょっと聞いてええか?」
渡部「なんでも聞いて下さい。」
憲法「さっきから,例えがアメリカさんばっかやけど,なんで?」
渡部「いや,なんかそういう風潮だから。」
憲法「すまん,話を戻すわ。で,なんで日本攻撃されてないのに他国を攻撃できるんや?」
渡部「さっき,日本は自衛権持ってるって話したじゃないですか。」
憲法「おう。」
渡部「自国の存立には必要な自衛措置が認められるって論法を砂川判決っていう最高裁判決があるんですけど,その論法を広げて,自国の存立に必要な自衛措置の中に集団的自衛権を含めようとしているんだと思います。」
憲法「なるほど。自国の存立のためには,同盟国が攻撃されたときに反撃行為に参加しないといけないということだな。」
渡部「たぶんそうです。」
憲法「坊主。」
渡部「なんですか。」
憲法「日本は自立していない国なのか?例えば,アメリカの51番目の州とかなのか?」
渡部「ちょっとアメリカ国旗の星の数を数えてきます。」
憲法「そこは即否定しろや。


憲法「ええか,侵略と反撃,侵攻と援助は,全部紙一重なんや。」
渡部「はぁ。」
憲法「だいたいな,『大量破壊兵器がある!』ってよそ様の国に侵攻したけど『兵器なかったっす。』ていう国が,『お前なんでウクライナに関与すんねん!よそ様の国に口出しすんな!』って言ったりすんだぞ?国の動きなんて,その時勢の権力者のさじ加減なんや。だからワシみたいな最高法規が必要なんやで。」
渡部「すいません,最近私,ただでさえ疎い政治の話をブログに書いて,どちらかに偏った人間なのではないかと叩かれているので,あまりセンシティブな発言は控えて下さい。」
憲法「と言っておきながらこんな話をする自分,ドMやな。で,『閣議で解釈変更』ってなんや?そもそも閣議ってなんや?」
渡部「内閣の会議です。」
憲法「なんで内閣の会議でワシの解釈決められるんや?」
渡部「『内閣>憲法>最高裁』だからです。」
憲法「それはどこのヒ●ラーだ。
渡部「すいません,またかなりセンシティブなところを攻められたので音声かぶせておきました。」
憲法「なんでワシが規定すらしておらん閣議とやらで内容を変えられんといかんのじゃ。」
渡部「だから内容を変えるのではなくて,ほら,日本語って一つの言葉にも幅があるじゃないですか,だからその幅の確認をする,ということなんだと思います。」
憲法「さっき,9条の話で,自衛隊の存在ですら驚いたワシと茂ちゃんの話を覚えているか。」
渡部「覚えています。元総理の呼び方が微妙にぶれていることも含めて覚えています。」
憲法「そもそもそこが無理矢理なんだ。百歩譲ってそこは許そう。自衛隊の存在意義もワシは認める。だが,それ以上は9条を何回読んでも他国に攻撃できる文章になっておらんだろう。法律の話ではない,日本語の話だ。



(今日の発見)

憲法さんは関西人。



※本日のブログは,一切デリートキーを使うこと無く書き上げました。おかげさまで見事に暇がつぶせました。


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