2014年5月2日金曜日

人を殺す覚悟はできたかい?

今日は仕事で嫌なことがあったので自由に書きます。渡部です。


明日は憲法記念日ですね。

それに伴い,例の集団的自衛権に関して,賛否両論の報道,デモ,ビラまきなどが行われているようです。

で,当然私はそういった弁護士会もやってたビラまきに参加もしてないし誘われてもいないので,普通に仕事してました。

そして明日はぼくの誕生日なので,特に政治的活動をする予定はなく,自分への誕生日プレゼントでメガネを買いに行こうかと予定を立てております。

私は「999.9」のメガネをかけているのですが,最近,喫煙所でよく談笑する書記官さんが999.9の大ファンであることが判明し,999.9の良さを語ってくれるため,999.9のサングラスが欲しいんです。

サングラス。かっこいい。

週末明けて,私がサングラスをしていなかったら,お店で試着して似合わなかったから意気消沈ということなので,そっとしておいて下さい。






いつにも増して,「今日は結局何が言いたいんだ」という流れでお送りしております。





あ,昨日,我が家で,「紙媒体で買って既に読んだ小説を電子書籍で買う(しかも2冊)」といういたたまれない事件があったんですよ。

そんなことを愚痴っていたら,先輩の弁護士から,「ブクログ使えばいいじゃない。」というアドバイスを頂いたんですよ。

で,こういうサービスなんですけど,自分が読んだ本を記録し,レビューとか書けるらしいです。

なにこれ超便利。

なるほど,最近はこんな便利なサービスがあるんだなと思ったら,どうやら10年前から存在しているサービスのようで(Wikipedia情報),私は昨日知りました。

で,せこせこと自分の読んだ本を登録して,自分の本棚を作っているんですけど,どうやら私はミステリーとかホラーが好きなようですね。東野圭吾の量が半端じゃない。

かといって,「どのようなトリックで殺したのか」が好きというよりは,「何故殺したのか」という動機が解明されて行く本が好きみたいです。

法曹が実務に出る前,「殺意認定のための5要件」というのを司法研修所では訴訟物ではないにも関わらず徹底して勉強する(正しい使い方)んですけど,動機って,殺意の認定(特に消極的に認定する場合)にはすごい重要な要素と言われています。

まぁ文献見直していないんで,5要素だったかどうか忘れましたが。







さて。






集団的自衛権に関し,様々な議論がなされています。法的観点から,事実的観点から,政治家としての立場から,弁護士としての立場から,ジャーナリストとしての立場から,一般市民としての立場から。

他人事として捉える人もいるし,「日本防衛のため必要なんだ」という人もいるし,「戦争に巻き込まれるなんて」という人もいます。

以下は私の個人的な感覚なので,読み飛ばして下さい。こっから先は胸くそ悪い話になります。

今回の題名に興味がある人だけ下にスクロールして下さい。








あ,今回,法律的観点ゼロです。









このブログを読んで下さっている方の中に,人を殺したことがある方はいらっしゃるでしょうか。

もしいらっしゃったら,二度と殺さないで下さい。一生悔い続けて下さい。

「お前は何を言っているんだ」と言う方もいるかもしれません。

人を殺しても,死刑にならない限り,娑婆に出ます。

人を殺した人と一緒に,社会が成り立っていることを忘れないで下さい。

ちなみに,このブログは月あたり5000〜Ⅰ万件のアクセスを頂いております。

何人か,人を殺したことのある方がいても全く不思議ではありません。



このブログを読んで下さっている方の中に,人を殺した方と話したことのある方はいらっしゃるでしょうか。

私はあります。仕事ですしね。

裁判員裁判も始まっておりますし,選任された方はお話したかもしれませんね。

また,自分と関係している方が人を殺したというケースもあり得るでしょうね。

人それぞれでしょうけど,また,使った獲物によるのでしょうけど,殺したときの感覚って,残るんですよ。

ずっと。

夢に出てくるそうです。血が噴き出した瞬間が。人間の中身が外側に出た瞬間が。



このブログを読んで下さっている方の中に,殺害されたご遺体を見た方はいらっしゃるでしょうか。

私はあります。仕事ですしね。

殺害方法によるんですけど,基本的に目の奥がかーっと熱くなります。

裁判員の方が,写真を見ただけで気分がすぐれなくなって,というニュースも拝聴したことがあります。

あとね,臭いがね,すごいの。

死後何日経過しているかにもよるんですけど,こっちの体にもつくの。

それ以上にね,ご遺族の顔がね,映像として脳に残るの。



ミステリー小説や,ホラー映画や,戦争映画の比じゃないの。人間が殺されるって。

例えナイフじゃなくて銃で撃とうが,トリガーの重みってずっと残るの。殺した側に。



なんでこんな話しているかというと,集団的自衛権というのは,小難しい議論はあるものの,共通して言えることは,「日本に対する攻撃を前提としていない攻撃」ということだからです。

「日本に対する攻撃を前提とした攻撃」(個別的自衛権)っていうのは分かるよ。正当防衛みたいなもんだよね。

「日本を守る」という動機のもと,人を殺すんだからね。まだ殺す動機としては救いようがあるかもしれないよね。

今の内閣はね,「将来殺しにくるかもしれない国に対しては先に殺しておく」って言っているんだ。

「将来殺しにくるかもしれない」で殺される方の気持ちって,どんな気持ちだろうね。



あとね,「国がそんな暴挙に出る訳がない。アホか。集団的自衛権は最低限認めた方がいいだろう」という人がいるけどね,おれからしたらね,なんでそんなに国を信頼しているのかが分からないんだ。

ぼくが師事した教授の言葉を言おう。

「性善説に立って物事を考えてはいけない。必ず人は約束を破るものとして考えなければならない。法律を学ぶ以上,『最悪の事態』を常に想定して考えなければならない。何故なら,人が皆性善ならば,争いは起きないし,法律がいらなくなるはずだが,世の中はそうは動いていないからだ。」

良い言葉だね。枝葉の部分は記憶が薄いので盛ったけどね。



あとね,「自分の子ども達のためにも集団的自衛権は認めてはいけない」という人もいるけどね,それは確かにそのとおりなんだけどね,そうとも言えないことも分かっておかないといけないと思うのね。

例えばね,ロシアの軍事介入を牽制する意味で,ウクライナが徴兵制を復活させたんだ。

ロシアっていう国はね,大統領が超強そうだけど,実はすごい慎重な国でね,昔からね,ロシア(旧ソ連といってもいいや。)の国境に西側諸国が接しないように,周りを東側の国で固めることに奔走したんだ。高校のときに世界史で習ったね。

そうだね,これが東西冷戦だね。

だからね,ロシアにとって,ウクライナは東欧(西側諸国)との重要な接点乃至拠点になるから,その気になったら軍事介入して全部ロシア領にするだろうね。

アメリカを初めとする西側諸国は,絶対に反発するだろうね。

その場合,アメリカは軍事介入するかもね。アフガンと一緒だね。

沖縄の基地からもいっぱいアメリカ軍が出るだろうね。ロシアの敵だね。

さぁ。アメリカ軍が日本から出るよ。ロシアがそれを黙って見ているの?

日本は東アジアにおける重要な軍事拠点だ。最近,フィリピンにも米軍基地を復活させることになったらしいけど,それでも日本は重要な拠点だ。

ロシアから将来攻撃されるかもしれないね。

そうだね。ロシアを殺しに行く必要があるね。

自衛隊が派遣されるだろうね。

自衛隊はいっぱい人を殺すだろうね。

どんな気持ちで殺すんだろうね。そうだね。僕たち自衛隊じゃないから分からないね。

でも,やっぱりそうなったら,世論がかなり動いて,大騒ぎになるだろうね。

そうしたらマスコミの人も現地に行って「かなり激しい銃撃戦が繰り広げられています!」とか取材するんだろうね。

今回は日本はロシアの敵だからね。例え自衛隊の陣営で寝泊まりしていても,強襲があるかもね。

きみはマスコミの人間だ。当然武器なんて持っていない。自衛隊も自分達が応戦するので精一杯だ。

死体の山がゴロゴロあるね。やったね。これはスクープだね。写真撮り放題だね。

だけどきみは死にたくないから,ある程度写真撮ったら隠れるよね。



で,見つかるよね。



銃を突きつけられるよね。



ロシア語で何か言われているけど何言われているか分からないよね。



側に自衛隊員の死体があるね。ロシアに派遣されるぐらい優秀な自衛隊員だから,きっと特殊作戦部隊だろうね。そうしたら,H&K USPを装備しているね。



H&K USPは光学照準器が装備されているだろうね。夜でも照準はバッチリだし,9mm拳銃と扱いはほとんど一緒だから,ドラマみたいに,狙って撃つだけだね。


きみは銃の反動でのけぞるだろうね。


起き上がったら,ロシア人が脳みそを吹き飛ばして倒れているだろうね。


きみはそれを写真におさめるんだ。


日本に帰ってきたらきみがマスコミから質問攻めだ。一躍ヒーローだね。


きみには子どもがいる。


「パパ,パパはヒーローなの?」と年頃の男の子であるきみの子どもは聞いてくるだろうね。


だからきちんと自慢してあげるんだ。


「パパはね,あぶないことをしようとしたロシア人を殺しに行ったんだ。お前の学校にもいじめっ子がいるだろう?だからそいつからいじめられる前に殺したんだ。脳みそを飛び散らせたんだ。」


言えよ。





絶対言えよ◯◯新聞。
お前が銃撃って脳みその臭い嗅いで来いよ。





ロシアに先制攻撃しかけたら,ロシアはどうするだろうね。

戦争って,いろいろ方法あると思うんだけど,おれは,「国の中枢を麻痺させる」のが一番効果的だと思うんだ。

霞ヶ関に何かセットされたら怖いね。

セットしている人間をみたら,きみが地下鉄のホームから背中を押すんだ。

きみの手には一生そのときの感触が残るけど,きみは英雄だ。

気にすることはない。集団的自衛権に賛成したのはきみだ。この結果はきみの信念に基づいて起きた結果だ。胸をはるべきだ。





泣いてんじゃねーよ。
殺される前に殺すって言ったのはお前だろ。





私に人を殺す度胸があるかと言われれば,「無い」と答えるでしょう。

ただ,例えば,どこかの国が日本に侵攻してきて,私の妻に銃口が向けられたら,私はきっと引き金を引くでしょう。

その「どこかの国」が侵攻してきた訳ではなく,日本が侵攻した反撃行為として攻め込まれ,その結果,私の妻に銃口が向けられたら,私はそれでも引き金を引くでしょう。

でも,後者の場合,私はその後きっと,日本から出て国籍変えます。何が弁護士だよ。結局日本なんて救えなかったじゃねーかよ。って感じで。




「集団的自衛権」「個別的自衛権」という言葉のイメージだけで議論が進んでいるようにしか思えません。

「殺される前に殺す」のか,「殺しに来たから殺す」のか,そう言えばいいのに。








悪い例みたいで挙げてしまいましたが,ロシアもウクライナも,そして中国も韓国も,日本にとって良き「隣人」のはずです。


お隣さんのお家のインターフォンを鳴らして出て来た「隣人」に,H&K USPを眉間にあてて,脳漿を吹っ飛ばす映像を思い浮かべて下さい。

要はそういうことです。





(平成26年5月2日23時57分追記)

あとね。

人間って,よほどの訓練受けないと,一撃で人を殺すことなんてできないんだよ。

だからね,多くの殺人事件では,複数の刺し傷があったり,加害者の体に被害者がもがいた痕が残るんだよ。

銃だって,一発でやるなんて,よほどの至近距離じゃないと無理だよ。映画みたいにはいかないよ。

それこそ,被害者の体の中身が全部自分に返ってくる距離じゃないと。

せっかくこんなに恵まれた教育を受けられる国なんだ。

殺す方法を考えるより,殺さない方法を考える方が向いてる国だと思うんだけどなぁ。

殺されないための魅力を磨ける国だと思うんだけどなぁ。


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