2014年5月24日土曜日

サッカーが教えてくれたこと

今日は完全休養日,ベッドから出ていないです。渡部です。

明日から本気出す。


家の近所で,7歳の子が一生懸命リフティングの練習をしていました。

もうすぐW杯ですね。

私の知る限り,今回の日本代表は歴代最強のオフェンス力ではないでしょうか。

楽しみです。


今日は昔話です。お暇な方だけお読みください。



小学校5年生からサッカーを始めました。

周りに比べたら始めるのは遅い方だったと思います。

でもキャプテンになりました。


とにかく点を決めるからです。

技術があるのではなく,とにかく「足が速かった」ため,小学生のときにドリブルで抜けない相手は市内にはいませんでした。


中学に上がり,状況は一変しました。

男子中学生はちょうどその時期成長期に入り,中学一年生と中学二年生,また,中学一年生と中学三年生では,フィジカルが本当に桁違いなのです。

足が速いだけでは通用しなくなっていました。

特に技術があるわけでもない。ただ人より一生懸命走るだけ。

レギュラーにもなれず、疎外感を感じた3年間でした。

今まで生活の中心がサッカーだったのに,それすら認めてもらえず,自分の中で何かが壊れたのが分かりました。

人生の中でも本当に辛い3年間でした。






高校に進学することにしました。もちろん公立高校です。

その高校のサッカー部が強いということは,合格した後に知ったことです。

本当は,サッカー部に入るつもりはありませんでした。

ただ,たまたま同じ中学のサッカー部のやつも同じ高校に進学して誘われたこと,中学時代の先輩がそのサッカー部に進学していて誘われたことで,なんとなく入部してしまっていました。

あと,正直言うと,高校でサッカーを続けた理由の一番は初恋が絡んでいるんですけど割愛します。



私の高校は「港南台高校」という学校です。今はありません。統廃合の関係でなくなりました。

はっきり言って強かった。1年生のときに県16に公立で唯一残り,県外の強豪校と試合しても普通に勝ってるし。

あぁ,また中学と同じ疎外感を感じるのか,と一瞬思いました。

ただ,同時に思いました。

高校レベルでこの差なのか,と。

大学に行ったらもっと差が開くのか,と。

サークルみたいのでサッカーは続けられるかもしれないけど,自分は大学の部活とかでは通用しないだろう。本気でサッカーやれるのは,自分であとどれぐらい猶予が残されているんだろうか,と。




この3年間は,自分がサッカーと真剣に向き合える,最後の時間だと覚悟を決めました。




全てを部活に捧げました。

授業中は寝る,ていうか午前中に学校来ない,テストは支障のない範囲で点数をとる(要領が良かった),全体練習の後は必ず居残り練習をする,等です。

私は身長もなく(170センチ),体格も細く(56キロ),パワーも無く(ベンチプレス50キロ),唯一あるのは敏捷性(30m走誰にも負けない。C先輩以外負けない。)ぐらいというスペック。

生き残るために必死でした。

同学年で辞めていくやつもいる中,必死で努力しました。

自分に今,なにが足りないのか。なにを得ればポジションをとれるのか,必死で考えました。




ある日。

自分にキック力が足りないことを嘆いていた私は,「ボール飛ばしたいです。どうしたらいいですか。」と一つ上のGKの先輩に相談しました。

先輩「どうしたの急に。」
おれ「監督がおれを前のポジションからディフェンスに変えようとしています。クリアボールの飛距離を伸ばさないと,たぶん使ってもらえません。」

その先輩は,他の先輩と一緒に,ちょっとふざけながら居残り練習(10人以上いた。)してたんですけど,お楽しみのところ,いきなり真顔で後輩がそんなこと言ってきたから,困った顔をしました。

先輩「じゃあちょっと一回ロングボール蹴ってみ。おーい◯◯!そっちボール行くから拾って!」

蹴りました。届きません。

先輩「じゃあちょっとあっちの方で,壁の5m手前から膝から下のスイングだけで強くボールを撃ち続けてみ。」
おれ「どんぐらいやればいいですか。」
先輩「お前の気の済むまで。」

ハブりやがったなこのやろう!

先輩は他の先輩ときゃっきゃうふふと練習楽しんでました。おれは一人で黙々と壁打ちしてました。

おのれS先輩。めんどくさい後輩をないがしろにしたな。今度マッサージ頼まれたら変なツボをわざと押してやる(後輩のささやかな犯行宣言)。

1時間くらい壁打ちやっていたでしょうか。飽きました。

おれ「壁打ちやりました。」
先輩「あ,終わった?」

終わった?じゃねーよ。

先輩「じゃあまたロングボール蹴ってみ。ただし,遠くに飛ばそうとしないで,5m先に壁があって,その壁に打ち付けるイメージで。」

蹴ってみました。

ゴール前から,センターラインを余裕で超えるロングボールでした。


あれ?


先輩「源は細身だけど筋力はあるから,あとは使い方の問題なんだよ。遠くに飛ばそう遠くに飛ばそうと思って,フォームが大振りになってたんだよ。本当は,太もものスイングから膝下のスイングを加えることで,ボールのインパクトを大きくするんだけど,お前は遠くに飛ばすことで力んで,膝から下のスイングがおざなりになってたんだよ。もう一回やってみ?」


おもくそミスキック。


先輩「ちょwww早速wwwいいか,遠くを意識するな。さっき言った通り,5m先に強く蹴るイメージでやれ。」


おれがミスするたびに他の先輩方は大爆笑。

おれがロングボール成功するたびに他の先輩方は茶化す。

さんざんいじられた。


たぶん1か月後ぐらい。

県下でも強いところと練習試合。

先輩達は普通に勝ってました。

おれら下級生はBチームとして,同様に勝利で続きたいところです。

で,1点差で負けてました。

で,そんとき,確か,おれはまたポジション変えられてて,右サイドハーフかなんかやってたんですけど,相手すげー強かったです。

ラスト5分切ってました。

対面しているマーカーは足が速かったので,とても抜ききれません。

パスが来ました。

ボールをもらう前,一応ゴール前の味方を一瞬確認したんですけど,全然人数いない。相手も抜けない。あー,どうしよっかなー,よし,撃ってみるか。(この間1秒ぐらい。)

一回アーリクロス入れるフェイントいれ,一瞬だけマーク外して,どうせだったらと思って適当にゴールめがけてシュートしてみました。頼む,ゴール前の味方,こぼれ球拾ってくれ。

よく分かんないけどドライブがかかってロングシュートが決まった。


撃った本人が一番驚いて,何のリアクションもせずポカーンとしてしまいました。味方は「もう一点取るぞ!源,もう一点いくぞ!」とノリノリでした。

いや,まぐれだからね。



私が鮮明に覚えているのは,ここからです。

その後,試合は終了し,結局ドローでした。

相手ベンチに挨拶をし,自陣ベンチに戻ったら,


先輩達「よっしゃー!!(おれを歓喜の袋だたき)」

先輩「しびれるねー!もう居残り練習の結果出しちゃったの!?(頭をはたく)」
先輩「お前あれからずっとバカみたいにやってたもんなー!(ケツキック)」
先輩「ずっと練習してたもんなー!ずっと練習してたもんなー!(明らかに監督に聞こえるように)」
先輩「狙うかね!あそこから狙うかね!(肩パンチ)」
先輩「自信のある人は違うな=!」

先輩「いいか,お前は練習して結果を出した。おれらは監督にアピールしたい。騒がせろ。」(小声で)




これは,別におれがえこひいきされていたわけではなく,誰に対してもこういう人達でした。

この中には,もちろん,Aチームに入れず,Bチームで一緒にプレーしていた先輩もいます。

そして,何より重要なのが,おれの居残り練習を見ていない2個上の先輩も混ざってました。たぶん,話に聞いていたのでしょう。

本当に可愛がってもらいました。



うちの高校の伝統として,代が変わるとき,上の代が次のキャプテン及び副キャプテン(2名)を指名します。

キャプテンは1年春からベンチ入りしていたSで決まりでした。

副キャプテンは1年秋からスタメンになっていたKで決まりでした。

残りの一人は誰かなーとみんなが思っていたら,おれが指名されました。

おれ「無理です。」
先輩達「ダメ。お前がやったら面白そう。」

とある先輩「お前はうまくない。でも今まで通りやればいい。そうすりゃチームはうまく回る。」
おれ「やだ。」
とある先輩「お前,疑ってるかもしんねーけど,誰を指名するか,実はすぐ決まった。全員一致だった。」

本当はすごいうれしかった。だからお受けした。




今は全くサッカーと関係ないことやってる。

それでも,サッカーやってて教えてもらったことは,すごい財産になっている。




頑張ってれば,絶対誰か見てくれてるってこと。



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