2014年7月2日水曜日

日本の政治はフットボールよりも甘い。

日本は負けちゃいましたけど,今回のW杯って,白熱する面白い試合多いですよね。


ところでサッカーの基本的ルールって,「ボールを手で扱ってはいけない」というのがあるじゃないですか。

こんな当たり前のルールなんですけど,実は国際サッカー評議会(The International Football Association Board)が競技規則を制定し,その冊子(英語版)を国際サッカー連盟(いわゆるFIFA)が発行しているんですよ。

この競技規則は結構頻繁に改正されていて,ボールの形状とかゴールの大きさ,オフサイドの定義など,サッカーやってる人ならよくご存知なところとかも結構改正されているんですね。

で,そのFIFAの英語版ルールを下に,Jリーグもルールを運用しているんですよ。

ただ,ぼくとかを始め,英語読めない人いっぱいいるんで,日本サッカー協会(いわゆるJFA)が日本語に翻訳したものを出しています。それがこちら。
http://www.jfa.or.jp/match/rules/pdf/law_soccer_all_11_2013.pdf

本当は英語版が正式ルールで,JFAの翻訳版はあくまで英語の正式ルールを分かりやすくした補助的なものなんですけど,英語わかんないからJFAの方で話をします。



サッカーって「ボールを手で扱ってはいけない」ということは,もはや義務教育の過程で学んでいると言っても過言ではないと思うんですけど,「じゃあなんでゴールキーパーは手を使ってるの?」って思ったことありませんか?

しかもゴールキーパー,自分のゴール前の四角で囲まれたエリア(ペナルティエリア)の外では手を使わないようにボールをクリアしようとしている様子をご覧になられたことはありませんか?

その理由は簡単で,当たり前のようなことですが,いや,当たり前のことだからこそ,ルールで定められているからなのです。


JFA翻訳版第12条にはこう書かれています。

第12条 ファウルと不正行為

ファウルと不正行為は,次のように罰せられる。
(中略)
●ボールを意図的に手または腕で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内にあるボールを扱う場合を除く)。


実はサッカー創世記にはゴールキーパーという概念はなく,手を使えるプレイヤーはフィールドにはいなかったということを小学生のとき,クラブチームで学んだんですけど,色々時代の変遷を経て,ロングシュートでぼんぼん点が入る競技ではなく,緻密な戦略で唯一手を使えるゴールキーパーという砦を崩すという駆引きを重視する競技を目指したためだそうです。

ただ,フィールドのどこでも手を使えるとサッカーの面白さが減少してしまうので,手を使えるのはペナルティーエリア内のみ,しかもゴールキーパーのみ(普通の選手はハンドをとられてPK)ということになりました。

要は安易な得点(失点)が生じないように工夫されているんですね。分かりやすいね。





このままサッカーの話で終わらせるわけがないでしょうが。




サッカーって,点がなかなか入らないスポーツなんで,失点すると,かなり精神的にダメージを受けるんですよ。

代表監督「ぼ,ぼく,失点するの怖いから,シュート撃たれたら手でブロックしたい。」

あー,その気持ちは分からんでもない。

代表監督「でもぼく,日本が負けて欲しくないから,ゴールキーパー以外の人も手でブロックさせようと思うんだ。」

いやそれは無茶苦茶だ。FIFAのルール見てみろよ。とりあえずJFAのでもいいわ。

代表監督「でも,12条は,意図的にとか縛りがあるでしょ?意図的って,人の内面なんて分からないでしょ?だから,失点をふせぐために咄嗟に出した手は,ハンドじゃないと思うんだ。」

じゃあFIFAにルール改正求めろよ。FIFAは絶対OK出さないけどな。

代表監督「確かに難しそう。でも,ぼくはそう解釈する。これでW杯戦うよ!」




これがここ最近,日本の霞ヶ関で起きている現象です。



ではここで問題です。ルール(憲法)破った監督(首相)はどうなるのでしょーか。


ぼくは答えを知りません。

答えを知っているのは主権者たる皆さんです。




ではもう1つ問題です。

フットボールが盛んな国(例えばブラジル)で,このような代表監督が現れた場合はどうなるのでしょーか。

これなら答えを知っています。



















即更迭されて国内にいられなくなる状態に陥ります。


日本の政治はフットボールの世界より甘い。




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