2014年10月24日金曜日

素人による素人のためのサッカー観戦法(不定期連載)

週末に集中力を維持させることが今後の課題。渡部です。


前回Zippoのお手入れについて更新したのですが,驚くほど需要がなかった反面,書いていて本当に楽しかったんです。

やはり息抜きは興味のあることをやるのが一番ですね。もう政治ネタとか二度と書かねぇ(フラグ)。


というわけで,今日は表題の件についてお話しします。わお,楽しみ。


前章 本記事の目的

本記事は,「サッカーに興味はあるけどやったことないから何がどうなっているのかわからない」「サッカーの話題ってよく聞くけど,試合を見てもなかなか点が入らなくてつまらない」という超初級者向けサッカー紹介番組です。

多分に筆者の偏見・独自の見解が混じっておりますが,ぼくが好きなんで勝手に書きます。


【今日の命題】
サッカーの面白さを知るには,ディフェンスの連動性を知るべし



第1 サッカーに興味を持つために

まず,好きな選手を作ってください。

ルールとかチーム戦術とか「4-3-2-1」とか言われても絶対にわかるわけありません。

よく,サッカーは「オフサイドさえ覚えればあとは簡単☆」ということを聞きますが,経験上,オフサイドを理解することは非常に難しいです。オフサイドなんて後からでいいんです。

まずは外見から入りましょう。ミーハーと言われてもいいじゃないですか。

例えば,うちの妻はメッシ(リオネル・メッシ。アルゼンチン)が大好きです。理由は「かっこいいから」です。これだけで十分です。

そういう動機で入るのは全然アリです。本当のサポーターは,そういう人を微笑ましく迎えます。鼻で笑う人の99,8%はなんちゃって経験者です。日本の起訴有罪率とほぼ同じです。

好きな選手ができたら,詳しい人にその選手のエピソードとか聞いたらいいです。

例えばメッシ。彼は成長ホルモンに異常が発生し,10歳の頃,身体が発達しないとの診断を受けるという試練を与えられますが,スペインのバルセロナというチームが彼の才能を発見。13歳という,本当に選手として大成するか分からん時点で「治療費もろもろ全額負担するから頼むからバルセロナに来てくれ」というおそろしいオファーが来たことにより,現在の彼がいます。だからアルゼンチン人だけどスペインにいる期間の方が長いんです。

とかね。

ほら,メッシをもっと好きになった。これもうメッシの試合を見るしかありません。


第2 「全体」を見るのか,「個人」を見るのか

サッカー観戦初心者サイトでよくあるのが,「試合のどこを見るべきか」です。

で,だいたいが,「全体を見てもいいし,好きな選手を追ってもいい。楽しめればどちらでもいい。」と書いてあります。

ただ私は異論を唱えたい。

全体を見るべきだ,と。

「まず選手個人を好きになれと言っておきながら矛盾してないか」と思われるかもしれませんが,全体を見ないとつまんなくなります。理由は次のとおり。

・サッカーはそもそもチームスポーツ。
・90分間のうち,好きな選手がボールを触るのは平均2〜3分あればいい方。
・そもそも最初は好きな選手がどこにいるのかわからない。
・好きな選手が目立ったプレーをすれば必ずリプレイが流れる。

しかし問題となるのが,試合全体を見るといってもじゃあいったいどこを見ればいいんだということになるんですが,ぼくがぜひ注目して頂きたいのが,「ボールを獲りに行く位置」です。

これが分かるとサッカーがぐっと面白くなります。


第3 サッカーではまずディフェンスを見るべき

サッカーは,野球とは違い,ゲーム中めまぐるしく選手の位置が変わります。

フォワードの選手がディフェンスラインまで下がることがありますし,逆もまた然りです。

そこで,ポジションを覚えるよりも,あの人たちがなんであんなに走っているかの説明から始めましょう。

まず,これはどんなチームもそうなんですけど,サッカーにおける戦術は,ディフェンスから始まります(断言)。

これはかなり重要です。よく,「どうやったら点を獲れるか」という議論をコメンテーターさんがしていますが,その前提として,全ての戦術はディフェンスから始まります。

まずはこちらをご覧ください。





























©2014 Electronic Arts Inc.

ぼくが守っているんですけど,オレンジで囲った部分,広大なフリースペースがあります。

これはもうやられます。これ,「FIFA15 ULTIMATE TEAM」というゲームの画像なんですが,すごい面白いゲームなんで,ぜひダウンロードして下さい(宣伝)

URLも貼っておくか。
https://itunes.apple.com/jp/app/fifa-15-ultimate-team-by-ea/id870794720?mt=8


話を戻します。

攻め方云々よりも,こうなったらもうお終いです。いくら攻め方を論じようが,組み立てようが,その前にボールを取れなければ攻めることすらできないのです。

サッカーは「より多く得点を決めたチームの勝ち」なので,攻め方を決めることは重要なのですが,サッカーは「逆算」のスポーツでもあります。

どういうことかと言いますと,

・点を決める
  ↓
・そのためにはシュートを撃たなければならない
  ↓
・有利な体勢でシュートを撃つためにはそこまでボールを運ばなければならない
  ↓
・ボールを運ぶためにはパス,ドリブルをしなければならない
  ↓
・そもそもボールを運ぶためにはボールを奪わなければならない
  ↓
・どこでボールを奪うのが最もリスクが少なく,攻めに転じたときに効果的か

これです今回言いたいのは!



第4 ボールを奪うためにチームが一つの生き物のように動いている

サッカーがあまりわからない方は,ご贔屓のチームが「どこでボールを奪いに行っているのか」を注目して下さい。

こちらをご覧ください。







































下が自陣。上が相手チーム。相手チームがボールを持っていると思って下さい。

赤の斜線で囲った部分。この部分に相手がボール持って侵入したら失点する危険性が極めて高いです。この部分に相手を入れてはいけません。監督にボコボコに怒られます。

そこでどうするかというと,







































このようにチーム全体でブロックします。これは守備の基本なので,どのリーグのどのチームも同じ規律で動きます。

相手チームがサイド(外側)でボールを持っている限りは,サイドラインとディフェンダーで相手を挟むのでディフェンスがしやすいのです。

従って,テレビ中継をよーく見てみると,フォワードから後ろのバックスまで,外へ外へボールを運ばせようとしています。







































こんな感じ。

この状態から中に(内側に)ドリブルで切り込むことを許すと,








































こうなります。監督に試合後,エンドレスの罰走を命じられる可能性があります。


そうです。一人規律を破って抜かれると,そのフォローのために最低4人は連動してカバーに入るので,逆サイドとかにいる相手が必ず一人フリーになるんです。

こうやって簡単に切り返しを許すフォワードについては,後ろで守っているディフェンスは,その度にポジションを修正しなければならず,運動量が増し,味方なのに罵声を浴びせるという日常ではあまり遭遇しない場面に当たることになります。

こうならないために,だいたいのチームは,「ボールを獲りに行く場所」を決めています。

例えば,相手が格上でなかなか攻められない,ボール取れないといった場合には,「アタックゾーン」を後ろに下げます。




青いライン,下手したらセンターサークル(真ん中の丸)よりももっと手前にアタックラインを引くときもあります。

このラインの設定は非常に重要で,もし一人がこのラインを無視して追いかけていくと,







































こうなって,









































こうしてレッドゾーンで相手フォワードと一対一というほぼ詰みの状態が生まれます。

アタックゾーンをどこに引いているかによって,チームの戦術(高い位置に引いているのであるならば,早めにボールを奪ってボール保持率を上げる戦術,低い位置に引いているのであるならば,深い位置まで相手を誘ってカウンター攻撃)が一発でわかりますので,注意して見ていただくと,前にボールが行くだけでキャーキャー騒ぐ観戦とはまた一味違った観戦ができると思います。


まとめますと,

アタックラインをしっかり設定し,そのラインでボールを奪えているチームは強い。

今日はこれだけ覚えておかえりください。


思いの外書くのに疲れたので,たぶん次回はありません。


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