2015年5月12日火曜日

ロースクールの一期生が司法制度改革をしてみた。(下に追記あり)

まずはこちらのニュースをご覧下さい。

【法科大学院入学者数が過去最低更新 NHKニュース】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150511/k10010075701000.html

ちょっと内容を見てみます。(一部フォントをいじっています。)

>法科大学院は、裁判官や弁護士など質の高い法律の専門家を養成しようと、司法制度改革の一環として設けられたもの
今年度、学生を募集した54校の入学者は合わせて2201人と、定員の3169人の69%にとどまり、過去最低を更新しました。入学者数が定員を満たしたのは一橋大学や大阪大学など4校で、全体の93%に当たる50校では定員を下回り、このうち15校は入学者が10人未満でした。
法科大学院の全体の入学者は、司法試験の合格率が低迷している大学院もあることなどから、年々減少しており、中教審の特別委員会では今後、目指すべき定員の規模や組織の見直し、それに教育の質の向上などの具体策を検討することにしています。

せーの,


こんなのロースクールじゃない!


① 説明しよう!ロースクールとは?

ロースクール(及び新司法試験)とは,法曹界に多種多様な人材を投入し,法曹界全体の質を高めるべく始まった制度です。
従来の試験(旧司法試験。)では,予備校のテンプレだけ覚えて合格してくる輩がいるとの都市伝説を鵜呑みにした偉い人達が始めた制度であり,極度の思い込みによって始まった夢いっぱいの,むしろ夢しか詰まっていない孫悟空もびっくりの法曹養成制度なのです。
よく考えて下さい。日本の三権分立の一角を担う「司法」が,ほぼ全ての学校が定員割れした新制度を通ってやってきた方々が担う訳です。


今の政権よりも先に司法が日本を潰してしまう!


危うく政権批判をしてしまい,このブログが消滅するところでしたが,間一髪で文字を隠したので危機を乗り切りました。危なかった。

さて,そんなロースクール制度。全国の入学者が,設定された定員の約70%に過ぎないず,「とりあえずどこか受けとけば受かるわ。」という大学院なのに大学受験よりも難易度が下がった訳ですが,この新司法試験制度の崩壊を危惧する人間は大勢います。ぼくもそうです。まさかこんなにひどいことになっているとは,NHK見るまで知らなかった。

これは流石にダメです。誰がなんと言おうが根本的な部分にメスを入れなければ日本の未来はありません。治療は早めにしなければなりません。法務省と日弁連は早めに決断しなければなりません。
そこで今日は,大変恐縮ですが,私の個人的な見解を述べさせて頂きたいと思います。
そう,ダメなものにはダメという勇気。それが今の日本人には必要なのです。だから私は勇気を出して言います。せーの,



ロースクールは残すべきだ!



② お前はいったい何を言っているのだ?

散々っぱら新司法試験及びロースクールの悪口を言いましたが,私の見解は,「ロースクールは存続させるべき」です。

実は,これは法曹界(実務家)の中でも意見が割れているところで,存続派と消滅派が喧々諤々議論しているところでもあります。

私の意見は,実は「存続派」です。何が「実は」なのかはさておき,存続派なのです。弁護士の数は現在増加の一途をたどっており,「朝起きたら弁護士の数が十分の一に減ってないかなぁ」と毎晩思う私も,実は存続派なのです。

ところが,法曹界の存続派は,「ロースクール存続=法曹人口増加させる」と考えており,法曹界の消滅派は,「ロースクール消滅=旧司法試験の復活=従来の法曹人口の維持」という思考経路を持っています。
ここが,法曹界の大多数の存続派と私の意見の違いです。


私はロースクールを存続させた上で,旧司法試験を復活させ,法曹人口の増加率を下げるという考えを持っている弁護士なのです。


お前はいったい何を言っているのだと言われそうなので,順を追って説明します。なお,このブログを日弁連に上申したいぐらいです。


③ ロースクールの必要性

これは一言につきます。

ロースクールは楽しいから存続すべきです(真顔)。

ディズニー◯ンドやU◯Jが楽しいから存続しているのと同じ理由です。ロースクールってところは最高に楽しいのです。

こちらをご覧下さい。ぼくの通っていた早稲田大学法科大学院法務研究科のデータです。

【〜2004年度入学者選抜試験 試験合格者の概要等〜】
http://www.waseda.jp/law-school/jp/news/index040223.html


ぼくは一期生です。早稲田のロースクールの一期生です。そうです。この見解は,多分にぼくの私情が挟まっています。別に構わないでしょう(来いよ!日弁連!)。
注目して頂きたいのは社会人割合です。最終合格者312名のうち,35.6%にあたる111名が社会人経験者でした。
問題はこの社会人経験者の属性です。
属性については,このリンク先にも書いてありますし,以前このブログで記事にしたこともあるので,あまり深くは記述しませんが,一言で言うと,ネジが飛んでしまった天才が揃ってました。

ぼくのような学部上がりの中にも優秀な方ばかりでしたが,ぼくの年はロースクール初年度で,当時は「新司法試験の合格率は80%である」という政府のお達し(入学式直後,「現実的ではない」との理由から50%以下に引き下げるという国家レベルの詐欺があった。)の効果もあり,企業や官公庁で大活躍していた天才達が早稲田に集結しました。
どれぐらい天才だったかというと,教授より法律知っているぐらい天才でした。なんで学校通っているんだろう。
そして,その天才達を,なぜ「ネジが飛んでしまった」なんて失礼な言い方をしているかというと,その方達の大半は,ぼくのお父さん,当時もうすぐ還暦だったんですけど,その方達,30代にして,もうすぐ還暦のぼくのお父さんの年収超えた仕事してたのに,そのキャリアを捨ててロースクール来たんですよ。

ぼくからしたらネジが3本くらい緩んでいるとしか思えない志の高さです。

例えばこんなことがありました。

ぼくは喫煙者で,チェーンスモーカー(一度吸い出すと,何本もタバコを続けて吸ってしまうかわいそうなニコチン中毒者のこと)だったんですけど,当時ぼくは一番年下だったので,喫煙所の皆さんに本当に可愛がってもらっていたんですよ。

「源ちゃん,タバコ吸い過ぎじゃないの?」
「でもタバコ吸わないと勉強なんてやってられないっすよ。」
「それにしても吸い過ぎ。」
「大丈夫です。ちゃんとタール1ミリに落としましたから。その分本数増えましたけど。」
「それが良くないんだよ。タバコは,タールの重さもそうだけど,一番よくないのは本数が増えること。少し落としな。」
「分かりました。」

これだけ見ると,喫煙者に対する他愛も無い会話なんですけど,この注意している人,ロースクール入るまで,お医者さんやってました。説得力が半端な差過ぎます。タバコに恐怖すら覚えました。

「社会人」というと,ぼくは自分のお父さんみたいなジャパニーズサラリーマンを思い浮かべるんですけど,当時(一期生。それ以降は知らない。)は,「もう十分その分野でご飯食べれるのに何しに来てんの?」というレベルの人が揃っていたのです。

その人達との生活は刺激的でした。学部上がりで,ネット喫茶でバイトしたことぐらいしかないぼくは,ちょっと前まで日本動かそうとしていた人達の中に放り込まれたのです。
これで勉強しない訳がありません。なぜならその人達は,それまでのキャリアを全て捨てる覚悟でこの学校に来ているからです。その人達が引っ張って,ロースクールが動いていました。おれらはそれに置いてかれないように必死で勉強し,その姿を見て,社会人経験者の人達は更に頑張っていました(それ以上頑張るなよ殺すぞという気持ちが生じたのも事実です。)

翻って考えてみるに,当時のロースクールの活気は,そういった社会人経験者の方達の熱量が土台にあり,それにおれらや学校も乗っかって行ったという側面が非常に強いのです。

次にこちらをご覧下さい。同じく早稲田の2014年の合格者の概要です。

【ニュース|早稲田大学 大学院法務研究科(法科大学院)】
http://www.waseda.jp/law-school/jp/news/index131101.html

社会人経験者は22名。合格者全体の5.2%に過ぎません。
なお,学部上がりは377名で89.8%に上ります。
2014年合格者が優秀ではないと言っているのではありません。早稲田の試験はクソ難しいので皆さん優秀な方でしょう。それでも言わせて下さい。

社会人経験者の熱量がなくなっている!

これはいけません。こんなものはロースクールではありません。昔の偉い人が危惧していた,単なる司法試験の予備校に成り下がっています。ぼくの知っているロースクールは,志高い人社会人経験者が,何も知らない無我夢中の若造と一緒に,互いをリスペクトしながら学ぶ,日本で他にこんな場所あるのかという特殊な空間であるべきなのです。

そう,社会人経験者を如何にロースクールに引き込むか。それがロースクールの課題であり,存在意義なのです。


④ 社会人経験者を引き抜いてみる。

社会人経験者がロースクールから離れた理由はいくつも考えられますが,ぼくが一番思っていることは,既に新司法試験が「ローリターン・ハイリスク」と捉えられているからだと思います。

新司法試験の合格率は,医師試験のそれと比べ物にならないほど低いです。「進学したとしても合格する保障がない。むしろ保障が無さ過ぎる」,すなわちロースクール後の合格率の低さがまず問題です。

次に,リスクが高すぎます。ロースクールに通うためには,それまで築き上げた仕事のキャリアを捨てる覚悟が無ければなりません。その割に,合格率も低いし,何より問題なのは,万が一不合格になったときの優遇が何もないことです(法務博士ってなにそれおいしいの?)。

ぼくはロースクールが好きでした。学校嫌いで,出席日数が足りなくなるような高校生でしたが,ロースクールだけは毎日欠かさず通いました。それだけ周りに刺激的な人間が揃っていたからです。

ぼくはロースクールの一期生ということもあり,少なからずロースクールに思い入れがあります。ロースクール存続の有無の議論をするときは,私情を抜きにして,日本の司法制度のあり方を真剣に考える必要がありますが,ぼくはそういうことを真剣に考える偉い人ではないので,適当に考えてみました。


⑤ リターンの検討

社会人経験者がロースクールから離れた一番の原因は,ロースクールに魅力がなくなったことだと思います。端的に言えば,司法試験の合格率です。

例えば,ぼくがこれからジャニーズ事務所に入ろうと思ったとします。今の弁護士業をやりながらダンスレッスンなんてできませんので,当然弁護士業は辞めることになります。
しかし,ぼくがジャニーズ事務所に入れる可能性はどれほどあるでしょうか。そして,万が一ジャニーズ事務所に入れたとしても,嵐の一員として活躍できる可能性はどれほどあるでしょうか。ぼくは確かにイケメンです。自分で言うのは憚る乙女のような心を持っておりますが,どう考えてもイケメンです。ただ,二ノ宮君みたいなトーク力や演技力はありません。大野君みたいな天然キャラを醸し出しながら実はダンスがすごい上手という特技もありません。櫻井くんみたいにちゃんとニュースを読めるかどうかも分かりません。

そうです,ぼくは嵐の一員としてやっていける可能性があやふや過ぎるのです。

仮に松本くんが「渡部さん,嵐に入ってくれ」と言われたらぼくはマツジュンと真剣に語り合って,加入を承諾するでしょう。ちゃんと相葉くんにも挨拶に行きます。

何の話をしているのか分からなくなりました。

よし,思い切って,ロースクール出身者の合格率を100%にしましょう。

どうですか。ロースクールに入学できれば(そして卒業できれば),必ず司法試験合格の資格(但し研修所は1年通うこと)を与えられます。これは来る。絶対に来る。優秀な社会人経験者がわんさと来る。

ただ,この場合,「各校で教育のばらつきもある」「合格者がアホみたいに増える」というご批判はあると思います。
しかしご安心ください。嵐の準構成員ことこの私。きちんと対策を講じています。
だいたい,そう言ったご批判は,現在のロースクール制度を前提としているからです。私はロースクール制度を残すとは言いましたが,現存のロースクール制度をそのまま残すとは言っていません。

先のNHKの報道によれば,今年募集をかけたロースクール54校あったそうです。



ロースクールは49校廃校し,5校まで減らします。ロースクールは全国に5校程度あれば十分です。


なお,配置はまだ考えてはいませんが,北海道1校,本州3校,九州1校を考えています。本州3校のうち,1校は中国地方を考えておりますので,四国の皆さんは我慢して下さい。
そして,残す5校は原則国公立とします。理由は学費の負担を軽減させるためです。今まで私立に回っていた補助金も全てその5校に集中させ,とにかく学生の負担を軽減します。何なら支援金という形で生活の面倒まで見ます。

これだけ優遇されるロースクール生です。ロースクール入学のためには筆記だけでなく,口述試験,これまでの社会的なステータスを全て総合的に勘案して合否判定を行います。試験だけでなく,どのようなキャリアを積んできたかも審査対象とします。学部上がりは「こんなサークル活動やってました!」ってアピールしてもいいけど,社会人上がりは「金融庁で◯◯という法案の制作過程に携わっていました。」というアピールに勝てるかどうかを考えてからアピールして下さい。そうですね。学部上がりが社会人上がりに勝つためには,その他の面でアピールしなければなりません。おれの様に飲んだくれて勉強していなかった大学生活を送っていた人間はまず負けるでしょう。

なお,新ロースクールでは,実務家のみ教鞭をとることが許されます。学者は司法試験に合格していないやつがいるにも関わらず偉そうに(

さて。ロースクールの数も5校となり,だいぶすっきりしました。

あ,本州で残るの確定しているのは東京大学です。国公立ですしね。

あと,早稲田は残します。理由はおれの私情が挟まっているからです。

明治大学は廃校です。何故ならおれを不合格にしたからです。仕方ないですよね。

こうすることで,社会人経験者の方々は,まずロースクールの魅力に取り付かれることになります。



⑥ リスクの分散

社会人経験者の方が進学する際,もっともネックになるのが「それまでの仕事を捨てる」ということです。これはどうにもゼロにはできない。リターンを得る以上,ある程度は捨てていただくしかない。

ロースクールの通学期間を,現行の3年から10年まで引き延ばし,少しずつ授業を間引きし,なんとかお仕事と勉強を両立させようとも考えましたが,そもそもリスクゼロで物事を進めようということがおかしなことだし,なんか今日のブログが異常な長さになっていることも薄々感じているし,リスク廃除は諦めました。

だいたい,ロースクールに通ったけどダメだった場合にどうするかというのは,ロースクールの経営者側が気にするべきであり,それを国の制度として補完するというのがお門違いです。生徒はお客様です。お客様が学校に来てくれるように,どのように魅力的なサービスを提供できるか,代替案を提案できるかは,机の上にあぐらかいてないで,経営者として考えるべきです。

実はロースクールを取り巻く今の環境の問題は,おれは,日弁連や法務省にあるのではなく,大学にあると思っています。上が言う通りに,何の経営戦略もせずポコポコ大学院を建てた結果が今の現状です。少なくとも,おれはそう思っています。具体的に言えば,私とは全然関係ないですけど,一橋の経営は面白いと思っています。一橋とは前々関係ありませんが,あれは面白い。



(今日のまとめ)

偉そうなことを言いましたが,五月病にかかった弁護士の鬱なつぶやきと思って下さい。

いや,よく考えたら嵐に入れない気がしてきた。












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⑦ 合格者の配分(平成27年5月13日追記)

さて。昨夜は嵐のネタを出して満足し,眠かったしグッスリ寝たんですけど,私のリアル世界の先輩弁護士から,「旧司法試験の復活の話マダ?」と言われたので,朝のメールチェックをしながらこの文章を書いています。だいたいこのブログはオチとか考えていないし,構成も行き当たりばったりだし,そんなに前の話をされても記憶に残っているわけがございません。

ただ,まぁせっかく途中まで書いたんだし,最後まで書こうと思いました。

ちなみに,この追記前の分の文章を日弁連に流した同期がいるようです。だからか。なんかアクセス数のグラフが変な感じになっているのは。



さて,ロースクールを存続させるということになり,しかも合格率を100%とすると,問題が生じます。そうです。「法曹人口の増加に歯止めがかからない。」というロースクール消滅派のみなさんが懸念されている事項です。

司法試験合格者は,ロースクール制度を始める少し前から,法務省が意図的に増加させており,平成26年の試験では1810名が合格しております。平成27年の試験は,今真っ只中です。受験生の皆さん,頑張ってください。とりあえず独りよがりの意見だけは書かないようにして下さい。万人を納得させることができるのか,それが司法試験の本質です。

ところで日弁連と法務省は,昔,合格者を3000人まで増やすとのたまっていました。その理由は単純。「弁護士過疎地域(弁護士が全くいないor弁護士が人口に対して少なすぎる地域)に弁護士を広める」というものです。

難しい話なので,ものすごい簡単に言いますと,「弁護士の数を増やせば,地方にも弁護士が勝手に行くだろう」というロジックです。

しかしそうは問屋がおろしません。何故なら弁護士も人間です。生きていくために仕事をしているのです。司法試験に合格し,いきなり地方で仕事を探し始めるというのは並大抵の意気込みがないとできません。自然,現在進行形で事件が固まっている都市群で弁護士業を始めます。ところが,その都市群でははっきり言って弁護士の数が足りています。弁護士業も競争原理が働きますので,溢れ出る弁護士(なかなか稼げない弁護士)が出てきます。ただその弁護士が過疎地域に移るかといったら移りません。移るわけがございません。何故なら溢れ出たとしても,それなりに都市群にお客様や裁判所とのコネクションができているからです。そこを離れるということは,今まで築き上げてきた地盤を全て捨てることになるからです。


これが,私が理解している限りの弁護士業界の現状です。これを打破するために,かつ,ロースクールを私情たっぷり挟んで存続させるために,方策を考えました。


◇司法試験合格者は1000名とする。


現実問題3000名はあり得ません。はっきり言って日弁連もそれはもうわかっているはずです。だから思い切って減らしてみましょう。今後,日本の人口は減っていくと偉い人が言っています。ならば,弁護士の数を減らしてみましょう。なぜ1000名としたか,深い理由はありません。500より多ければいいやと思っただけです。そうですね。この500〜1000という数字の幅は,ぼくの司法試験の合格時の順位が大きく関わっているとだけ申し上げておきます。

なお,こんなこというと,「弁護士過疎地域のことを何もわかっていないじゃないか!」と言われる可能性があることは承知しております。弁護士過疎地域の問題は,非常に深刻で,市民の皆様が気軽に司法にアクセスできるようなインフラを整える必要は絶対にあります。

ただ,これは個人的な見解ですが,「弁護士過疎地域」って,ぼく,あんまり好きな言葉じゃないんですよね。

「弁護士過疎地域」って,おかしな話じゃないですか?そこの地域は弁護士が今までいなかったんでしょう?だから,その地域の市民の皆さんに司法へのアクセスをできるようにしたいのでしょう?そういう国の施策なのでしょう?だからぼくは思うのです。「弁護士過疎地域」ではなく,「司法過疎地域」なのではないかと。何を弁護士だけのせいにしているのだと。司法へのアクセスを容易いものにするためには,まず司法そのものがその過疎地域とやらに進出すべきだろうと。


長ったらしいことを書いておりますが,ようするに,


過疎地域に簡易裁判所作って裁判官をまずいっぱい派遣すればいいじゃない。


司法試験合格者を増やして弁護士業界が喧々諤々しているのは,「合格者増=弁護士増」という図式が成り立っているからです。
でもこれはおかしな話です。過疎地域があるなら,しかも司法試験は国家の政策なのだから,過疎地域にはまずアクセスすべき司法を配置し,その後で,弁護士という名のインフラを整備するのが筋じゃない。上記図式が成り立つのは,「合格者は増やしているけど,裁判官と検察官はそんなに増やしていない」という現実があるためです。
利用者の数が少ないから裁判官は増やせないなんて言わせない。だって,あなたたち,今まで私達(弁護士)になんて言ってきたのよ!(ハンカチを噛み締めながら)

というわけで,現状通り,裁判官と検察官の増加率が大幅に変わらない限り,合格者は1000名とします。あ,今受験している人たちには関係ない話です。頑張ってください。


◇合格者1000人中,ロースクール枠は500人とする。

さて合格者の内訳ですが,先ほどお話しした通り,ロースクール(但し超難関)の卒業者は100%司法試験合格資格(ようするに司法試験免除)とします。

ただ,そうすると,ロースクール消滅派の皆様から,「(ロースクールに通う)お金がある人しか法曹になれない!」「(ロースクールとの)距離的な地域格差がある!」などの至極まっとうなご批判があると思います。
現段階で,このご批判を打開する策を思いつきません。前者の経済的格差については,廃校にした49校のロースクールに打ち込んでいた補助金を全額ボッシュートし,残りの5校に全額つぎ込むことにより,学費もお安く,逆に支援金みたいなものを受けられるシステムができないかなぁと勝手に考えております。
そうすると,全く計算していないんですけど,まぁぼくの気分で5校だけ残したんで,1校あたり100人ぐらいの合格者って感じでいいかなぁ,それ以上は補助金の関係もあるし限界かなぁと思っています。

ただ,特に地方の方の場合,どのロースクールが生き残るかによっては,距離的に通えるか(あるいは引っ越せるか)という問題が生じてきます。

そこで旧司法試験を合格者枠500人で復活させます。

これまでの司法試験業界の流れは,

旧司法試験しかございませんよ時期
  ↓
新司法試験と旧司法試験の併存時期(わずか)
  ↓
新司法試験が原則で,予備試験はあくまで例外ですよ時期(今ココ)

となっておりますが,

新司法試験でも旧司法試験でもどっちでも好きな方でいいよ時期(未来)

を作ります。

旧司法試験は,合格率がだいたい2~3%でした。受験者数は確か3万人を超えていたはずです。

この「新」新司法試験制度を導入した場合,果たしてロースクールの受験者数及び受験合格率がどのように推移するのかは予想できませんが,少なくとも,

ロースクール組=超難関入試を合格した上で,多種多様な人材と数年(文字通り血反吐を吐くほど)競い合った実績を持つサラブレッド

旧司法試験組=おそらく合格率が1%を下回るであろうロースクール入試よりもウルトラ難関を通り抜けた天才

という図式が成り立ち,両方とも箔がつくキャリアになり,必ずや社会貢献できる人材を集めることができるでしょう。

そうですね。なかなか説明が難しいんですけど,目指すべき世間からの評価で言えば,

ロースクール組=強豪ひしめく中央競馬で牡馬三冠を達成した怪物,ナリタブライアン

旧司法試験組=地方競馬から中央競馬に移籍し,有馬記念を始めとする重賞とファンの人気を全てかっさらっていったオグリキャップ

という感じですかね。競馬は義務教育で習ったはずなので,この例えでわかったはずですけど,念のため,日本史(=競馬史)が苦手な方のために,福本伸行先生の作品「賭博黙示録カイジ」で例え直すと,

ロースクール組=長年地下労働施設で辛苦(辛い授業)を味わったが,ビールと焼き鳥の誘惑に打ち勝ち,素晴らしい機転で地上に出た(卒業した)カイジ

旧司法試験組=一発逆転の運任せと言われていた一玉4000円というあり得ない壁として塞がったパチンコ台「沼」(旧司法試験)を,天運に頼らず,緻密な戦略を立てて攻略(合格)したカイジ











要するに司法試験合格者はいずれにせよ「カイジ」ということになりました。









どうしよう,昨日以上に何を書きたいのかわからない感じになってきましたが,どれもそれも,私はあのときのロースクールが好きだ,ということです。

あの活気が,母校に戻ればいいのになぁ。いや,きっと活気はあるのだろうけれど。