2015年9月18日金曜日

おい磯野!野球しようぜ!

今日はいつも以上の雑談をします。渡部です。


さて。今日のぼくはかなり高揚しております。大興奮です。

と,言いますのも,最近AKBジャンケン大会より話題の安保法案が,ついに成立するらしいとの報道がなされているからです。

法律の世界に身を置くことを決意してから早10年。まさかこのような歴史的な瞬間に自分が立ち会えるとは思いもよりませんでした。

なんだか大変なことなのだけど,逆に楽しくなってきました。

今日はそんなぼくの心境をお送りしたいと思います。

今日は100%個人的な感想です。もし良ければ,鵜呑みにしないで話半分,酒のつまみ程度にお付き合いください。





「立憲主義」という概念は,イギリスの哲学者,ジョン・ロックの「社会契約論」が元となって生まれたと言われています。

ジョン・ロックさんは,Wikipediaによると,1632年から1704年までの間ご存命だったようなので,おそらく立憲主義は1700年以降に欧州を中心として定着した概念でしょう。

立憲主義とは,すごく簡単に説明するなら,「権力の独善的暴走を制止する政治統制」というもので,それまで(1700年頃まで)続いていたあらゆる政治統制において,人類が必死に知恵を絞り出して考えたもの。それが「立憲主義」です。

立憲主義はその後約300年間,熟成され,使われ続けてきました。言わば,人類の叡智が詰まった道具なのです。

但し,立憲主義も万能ではありません。それを守ろうとする不断の努力がなければ,立憲主義は機能しなくなります。立憲主義は投げっぱなしジャーマンされると機能しなくなるのです。

有名な投げっぱなしジャーマンは,ワイマール憲法下のナチスドイツですね。思いっきり立憲主義を骨抜きにしました。

あと,「明治憲法下の日本ジャーマン」もそうでしたね。あまり知られておりませんが,明治憲法は立憲主義を採用していました。立憲君主制ですね。その結果,ご存知の結末になったわけですが。

戦後70年。その後日本は立憲主義を使い続けており,ぼくも当然義務教育で立憲主義を習い,いまや,首相補佐官に対して女子高生が立憲主義に関する議論を完全論破するに至るまで,日本の教育水準は上がり,立憲主義の更なる熟成が期待されるこの日本。




まさかぼくが生きているうちに立憲主義の投げっぱなしジャーマンが見られるとは思いませんでした(本気)



しかも,立憲主義よりも優れた統治機構が提唱されたわけではなくて,普通に投げっぱなしジャーマンがかまされたわけです。分かりますかこの驚き。まぁ300年も続いているから人間一回ぐらいは投げっぱなしジャーマンをかますこともあるかもしれませんが,ぼくのおじいちゃんは齢80歳を超えて,投げっぱなしジャーマンを2回も目撃するという大変ショッキングな出来事が起こり,おじいちゃんの血圧が上がらないかぼくは心配でなりません。





あ,さっきから「立憲主義の投げっぱなしジャーマン」と言っていますが,なぜ立憲主義を捨てたかというと,「必要性を重視するばかり,憲法に違反する法案を普通に通す」からです。

今回の安保法案,複数の法案をまとめて「安保法案」と呼んでいるので,議論が錯綜しやすいんですけど,わかりやすく言えば,安保法案は違憲です。憲法違反です。

報道等を見て,「いやいや,合憲だという偉い人だっているじゃない。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,違憲です。

どれぐらい違憲かというと,たかだか弁護士歴7年のぼくが断定できるぐらい違憲です。

そうですね,もっとわかりやすく言うと,司法試験で,「安保法案が合憲か違憲か,理由を付して述べなさい。」という問題が仮に出たとします。



「合憲」と書いた瞬間,司法試験の不合格が決定します。理由は日本語が読めていないからです。



正直,弁護士というのは,各自独立したもので,各々の思想信条を持っておりますが,こんなにみんなの意見が一致するのかとドン引きするぐらい違憲です。

今回の安保法案でなんらかの訴訟が提起された場合,


国側の代理人に同情するぐらい違憲です。





突然ですが,違憲なのはまだいいんです(暴言)。

ぼくだって,法律で違憲だと思う規定ありますからね(民法における女性の再婚禁止期間とか。昔の尊属殺とか。)。

ただ,今回のはヤバい。

ここでいつもなら,「安保法案の何がいけないのか」を語り出しますが,今日はそれはしません。理由があります。

今国会の政府答弁をずっと聞いていて,ぼくはある仮説を立てました。

みなさんご存知かわかりませんが,国会議員というものは2種類います。

優秀で国民のことを考えている国会議員
優秀だけど自分の利益しか考えない国会議員

この2種類しか存在しません。

お気づきでしょうか。①にも②にも,「優秀」という形容詞がつくのです。そうです。国会議員は優秀なのです。

だってそうでしょう。高い供託金を集める能力があり,法律だけでなくあらゆる分野に精通しなければならず,しかもいつクビになるか分からないなか,巧みに国政を考える人間。そんな人間が無能なわけがありません。だから国会議員は高いお給料もらえるし,尊敬もされるのです。

違いは国会議員が私欲に走るか否かです。ここの見分けはなかなか難しいです。相手は優秀ですからね。巧みにそれを隠すことができます。

なんの話でしたっけ。そうだ。ぼくの仮説の話だ。

そう。政府答弁を聞いていてぼくはある仮説を立てました。




まさか,この人たち,無能なんじゃ…?




信じられない事態が起きました。

よく考えてみてください。自分たちが呼んだ参考人である憲法学者(長谷部先生)に「違憲」と言われ,首相補佐官は立憲主義を知らず,なんちゃら細胞ぐらい「ホルムズ海峡はなかった」的な答弁を始める始末。

もしいかりや長介さんがご存命なら,「ドリフのコントを見直せ!もっと笑いを!」と言い出すぐらい出来の悪いコントです。



そうですこれはコントです。


ぼくが政治家だと思っていたあの人たちは,実は売れないお笑い芸人で,吉本新喜劇に出られないから代わりに国会に潜り込んだ政治家ではない芸人なのです(これが仮説)。



そうすると,話は変わってきます。

司法試験で「合憲」と書いた瞬間落ちる法案を,合憲と説明しきったと思っているあの人たちは,たぶん優秀な国会議員でもなく,優秀な芸人でもなく,無能な芸人さんの可能性があります。

ここから思考を進めます。

賢明な読者の方なら,この法案のヤバさはすでにご承知だと思います。

しかし現政権は賢明ではありません。



ひょっとしたら本気でこの法案のヤバさをわかってないのではないか?

ヤバさを教えたら上手く使っちゃうのではないか?



というわけでヤバさは割愛します。以前このブログにも書いたし,これ以上書くと気づかれる可能性がありますしね。

でもそうだな。なんかこれだとブログがしまらないな。

例えるならポーカーですかね。

ポーカーご存知ですか?地域によって若干ルールの違いはありますが,トランプを使ったゲームです。




この法案は,政権の手札に5枚のジョーカーを与えるぐらいヤバい法案です。



しかも,そのポーカーの相手は,「当該政権以外の全てのもの」です。

日本国民も当然ポーカーの相手になりますし,仮想敵国と言われている中国にも同様です。

そしてあまり議論されておりませんが,



この法案は「おいアメリカ,ポーカーしようぜ!」という使い方もできる法案です。


米「何言ってんだ。お前条約あるだろう。」
日「条約は切ろう。ポーカーしようぜ!」
米「お前の手札おかしくねえか。トランプ何組用意したんだそれ。」
日「うちはこれでやる!」



さぁ,そんな手札を手に入れた政権ですが,実はぼく,今の政権が暴走する恐れはそんなに心配しておりません。





大丈夫。答弁グダグダだったろう?あいつら条文読んでないから。気づいてないぜ。



問題は次以降の政権です。

優秀で国民のことを考える①の国会議員により政権が運営されることを期待します。

私欲に走る②の政権は,絶対にこの手札を捨てません。捨てる必要はないのです。使わなければ誰からも何も言われません。「もらったものだし。」で押し通せばいいんです。

どうですか。なんかテンション上がってきた。


(今日の一言)




次の国政選挙で一人の逮捕者も出ないことを祈るばかりだ。


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