2015年10月16日金曜日

コラムの懺悔

1日10時間はパソコンをうっている気がする。渡部です。

みなさんこんにちは。今日はまず,こちらをご覧ください。

【横浜弁護士会|横浜弁護士会とは|弁護士コラム】
http://www.yokoben.or.jp/profile/column/2015/10/post-83.html

執筆者名をご覧ください。
そうです。ぼくが書きました。


①執筆に至るまでの経緯

コラムの執筆者が当会で募集されていたので,応募したようです。

なぜ「したようです。」という書き方になっているかというと,ぼく自身応募した記憶が全くないからです。
「親が履歴書を勝手に出して(以下略」という芸能界に入るのにありがちなくだりが,まさか自分の身に降りかかるとは思いませんでした。

ただ,幸運にもぼくはこのブログで不定期ながら文章を書いてそれを全世界に晒して辱められるという特殊なプレイをしています。文章を書くことには職業的にいっても慣れているはずです。「ご応募ありがとうございました。厳選なる審査の結果,貴殿に執筆をお願いしたく存じます」的な通知書が来ても,あまり深く考えていませんでした。

書き始めるまでは。


②弁護士コラムの問題点

実は弁護士会の刊行物に文章を載せるというのは何度か経験があるので,それ自体は全く大したことはなく,むしろ原稿料が欲しいそれなりにイメージは湧いていました。

ただ,書き始めるにあたって,ものすごい問題が発生しました。これはいざ書き始めようとしたときに気がつきました。

この「弁護士コラム」というものは,当会が独自に発信している連続コラムです。

連続コラムですが,執筆者は当会が無差別に抽出しており,連続性はありません。

そして一番問題なのが,このコラム,お題がありません。

そうです。「◯◯について書いてね」と言われれば,ある程度書ける自信があるのですが,当会はなんらのお題も示しません。

これが何を意味するかというと,

「市民の皆さんに弁護士のちょっとした一面を見せて親しみや発見を与えるために,文章それ自体はある程度面白いものを用意しろ。但し,弁護士会HPに載せる以上,弁護士としての品位を失うような文章はNGだ。」

ということです。

前半部分はある程度のものを用意することができますが,問題は,「但し」以下の部分です。

ぼくはほとんど完璧な人間ですが,ただ一つ欠点をあげるのであるならば,品位がありません。

これは致命的です。どれぐらい品位がないかというと,弁護士会の会議で興奮すると,議長から「品位ある発言を」と言われるぐらい品位がありません(実話)。

なぜおれを選んだんだ。どこが「厳正なる審査」なんだ。なんだこれは。フリか?フリなのか?敢えてそんなおれに執筆依頼をするということは,やってはいけないことを敢えてやれというフリなのか?

そんなことを考えていたら,ぼくの〆切間近,川崎中の若手の弁護士からの尊敬を一身に集める先生のコラムが掲載されました(10月2日)。

(題名)日本近代法の父
(本文始め)ギュスターヴ・エミール・ボアソナード・ド・フォンタラピーという人物をご存知でしょうか。

こいつ!ガチガチに固めてきやがった!(注:相手は先輩)


もうダメだ。お堅い系の文章は,どうやってもこれと比較されて勝てない。路線を柔らかい方に変えるしかない。だけどこのブログのような柔らかい文章は品位を失っている可能性がある。所詮おれはお題がないと動けない人間で,ゼロから何かをクリエイティブすることはできない人間なんだ。

そこでぼくは考えました。

それならお題を募集すればいいじゃない。

そこでSNSやリアル世界の友人を頼り,お題を募ることにしました。



③実際に書いてみた

さすがぼくのお友達です。ぼくが興味ある(書きやすい)お題を提供してくれます。何個かお題をいただいたので,試しに書いてみることにしました。

(題名)免責不許可事由とパチンコ
(本文)パチンコ等のギャンブル(法律上は射幸行為といいます。)により,債務を増大させた場合,免責不許可,すなわち破産をしても借金がチャラにならない場合があります。ところで私はなぜかパチンコのことをすごく詳しい上に,なんと弁護士なので,これから免責不許可になることがないよう注意点をあげながら,パチンコの楽しみ方を(以下略

ダメだダメだ!おれはなんで一般市民の皆さんに射幸行為を促してんだ!賭博行為はダメ絶対!



(題名)士業とサムライチャンプルー
(本文)弁護士という職業は,税理士,司法書士等の有資格者職種のカテゴリーとして,「士業」,すなわちサムライの心を持たなければならない職業とされています。そんな士業には,共通の必修科目がありまして,それは「サムライチャンプルー」という唯一無二の大傑作アニメを視聴することでサムライの心を(以下略


そのアニメが好きだからといって嘘ついてどうする!そんな必修科目はない!そしてサムライチャンプルーを作成したマングローブももう存在しない!



(題名)弁護士という職業はモテるのか
(本文)結論から言ってしまえば,弁護士だからといってモテるということはありません。そうです。私がモテているのは私が弁護士だからではなく私自身の人柄が(以下略


おれは病院に行った方がいい。


そんなこんなを繰り返して,上記のリンク先の文章に落ち着きました。友達からのお題は一切使うことはありませんでした。今読んでみても,なんだこの文章はと思う出来上がりでした。結構落ち込んでいます。



(今日の本音)

ではなぜこの弁護士コラム(恥)を本ブログで取り上げたかというと,理由があります。

実は私,当会に所属しておきながら,この弁護士コラムの存在をはっきりと知りませんでした(なんかそんなのあるらしいという噂は聞いていた。)。

過去の先生方の記事ももちろん書くにあたって参考にするために読んだのですが,予想外に面白い記事があったりします。

ただ,残念なことに,当会HPのトップにある弁護士コラムのバナーが他のバナーに埋もれてしまっている上に,同じくトップページにある「新着情報」が画面をスクロールしないと弁護士コラムが更新されたのかどうかわからないという仕様になってしまっています。これは構造上仕方ないと思います。

ただ,ふと思いました。弁護士コラムのアクセス数ってどんなもんだろう,と。



ここまで書けば,賢明なる読者の皆様はお察し頂いたと思います。

そうです。ここまで読んでいただいた方のほとんどは,私のコラムのURLを踏んでいるはずです。

弁護士コラムの平均的アクセス数がどれほどかは分かりませんが,こちらには毎月数千人の読者の皆様がついています。

そうです。この投稿を読むと自動的にぼくのコラムのアクセス数が平均的なそれの桁を上回り,当会IT委員会に混乱が生じる,それを狙って本投稿をした次第でございます。これは壮大な釣り回なのです!(目力)


アクセス数が増えても,ぼくにも当会にも1円の得もありませんが,ぼくが単純にボアソナードに勝ちたい,ただそれだけのことです。


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