2018年5月23日水曜日

出前授業と司法試験

司法試験お疲れ様でした!渡部です。


受験生の方は地獄のような思いをされたと思いますけど,はっきり言って弁護士になってからの職責の重さの方がよっぽど地獄なので集中を切らさず勉学に励むと吉です。

ぼくは試験日の翌日,択一の答え合わせを自分でやっていたりしました。



さて,ぼくはロースクールで教えていないので,正直司法試験のことはどうでもいいんですが,新年度になり,今年もチラホラ出前授業の依頼をいただくようになりました。

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☆出前授業とは?☆

説明しよう!出前授業とは,応募先の団体(学校が多いです。)様に,弁護士を派遣し,「授業」を行うものである!
授業の内容は法律に絡めてしまえば事実上なんでもオーケーに近いザルみたいな審査しかないので,身近な法律問題の話からスポット授業(憲法に関してとか)まで,ご要望に応じて適当な話を弁護士がしに行くよ!

当会の場合は,以下のURLから簡単に申し込めるんだ。費用も1万円程度が目安だから,気軽に申し込んでね!別に1万円以上払ってもいいよ!
(神奈川県弁護士会の出前授業のページ)
http://www.kanaben.or.jp/profile/system/demae/index.html

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で,この出前授業なんですけど,学校様のご要望に応じて,それに適した弁護士を配点します(当会の場合,法教育委員会という弁護士100名以上で構成されている組織があり,その中から経験や知識をもとに講師を厳選します。ぼくも所属しており,一緒に活動していますが,法教育委員会本会を2年間ぐらいサボり続けています。)。

ところが,ホームページ上はそんなシステムになっていないと思うんですけど,ここ数年,特定の学校が,ぼくを指名して申し込んできます。

指名制度とかあるのか知らないんですけど,なんやかんやで結局ぼくが行くことになるのが毎年恒例行事となりつつあります。

今日は,ついに,当会を通じず,ダイレクトにぼくの事務所に講師依頼メールがきました。

ちなみになぜ毎年ぼくに指名が来るかというと,ぼくの話が生徒受けするかららしいです。

だいたい授業内容は「弁護士の業務について」とかが多いんですけど,(ぼく自体が学生時代そうだったので,)学生さんは堅苦しい話が嫌いだと思って,9割漫談,1割仕事の愚痴を言って帰るんですが,それが好評みたいです。




ここまで書いていて気がついたんですが,当会の代表として出前授業に伺っているにも関わらず,9割漫談を話している事実をウェブに載せると,間違いなく当会法教育委員会にこの事実がバレると思いました。

大丈夫,おれは法教育委員会の委員長と仲良しだから(震え声で




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さて。

そんなこんなで,よく,「弁護士業務について1時間で説明して」というミッションをこなすわけなんですけど,これがなかなか難しいんです。

何が難しいかというと,弁護士業務というのは多岐に渡りすぎて,説明しきれないんです。

弁護士という資格を持つと,「やれること」が多くなりすぎて,自然,その人がやりたいことをやるようになる,ということになりがちです。

例えばぼくの同期でも,大きな事務所に入って企業のサポートをしている人から,刑事弁護に熱を入れて無罪を何件も取っている(普通の弁護士は一生に一回無罪判決を取ればすごい)人もいるし,ぼくみたいに「町弁」としてなんでもやる人もいます。

ぼくは企業法務をほぼやらないので,企業法務の面白さを学生さんに伝えられないし,刑事事件も上手にできている自信はない(精一杯やることは前提ですが。)。

唯一,同期の中では特殊な経験をしているかな,という分野が「管財事件」なんですが,「管財事件」というのは一般の方に馴染みがなく,かつ,説明が非常にめんどくさいため,あまり授業で取り上げたことはありません。


要するに,ぼくが弁護士業務を語ったところで,それはぼく個人の狭い主観の話であり,弁護士業務は,もっと自由で,ぼくも知らない大きな世界だから,それをわかってほしいんだけど,それは抽象的で夢物語みたいに聞こえてしまい,伝えるのが難しいのです。

真実,大きな世界なのに。

あ,ちなみにぼくの同期で思い出したんですけど,ある同期が,今仕事で,東京にビルを作っているみたいです。



流石にここまで来るとぼくも意味がわかりません(いったいどういうことなんだろう。)。



で,冒頭の司法試験の話にも絡むんですが,司法試験という受難をクリアーした後,せっかく弁護士になったものの,数多ある分野から自分の得意分野を模索するという永遠に終わらない自分探しの旅を続けることになるので,合格した方は覚悟してください。

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なお,残念な結果になったとしても,私の同期の様子から鑑みるに,さらに大きな世界に羽ばたいているので,たぶん,法曹の世界に飛び込まなかった方の方が幅のある楽しい人生を送れると思います(断言)。



司法試験なんかで人生左右されないんだよ。絶対。



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なんの話ししてたんだっけ。

あぁ,出前授業の話か。




こんなことを毎回講師依頼を受けるたびに考えており,「うん。伝えきれない。無理。」と思って,去年は「どうやって女性を口説くか〜渡部弁護士の実体験に基づく考察〜」というものをやってみたんですが,意外と好評でした。




しまった。これもワールドワイドウェブに載せてしまった。法教育委員会が見る。




よし。この話でもするか。